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剣道防具の汗・ニオイ・カビ対策|梅雨〜夏を乗り切る手入れ術

剣道防具一式(面・小手・胴・垂)とタオル・防具袋を並べ、扇風機と除湿機で乾かす様子

梅雨から夏にかけては、一年で最も剣道防具が傷みやすい季節です。大量の汗と高い湿度がこもると、ニオイやカビの原因になり、放っておくと防具の寿命まで縮めてしまいます。逆に言えば、稽古後のちょっとしたひと手間で、その多くは防げます。福岡の武道具専門店・香武堂が、梅雨〜夏を快適に乗り切る防具の手入れ術をまとめました。

◆ まずは3つの鉄則

① 稽古後すぐ汗を拭く / ② 風通しのよい場所で陰干し / ③ 完全に乾かしてからしまう。この3つだけで、ニオイ・カビの大半は防げます。

なぜ梅雨〜夏は防具のニオイ・カビが増えるのか

ニオイやカビの正体は、汗そのものではなく、汗の水分と皮脂を栄養に繁殖する雑菌・カビ菌です。梅雨〜夏は「高温・多湿・汗だく」の三拍子がそろうため、菌にとって絶好の環境になります。とくに通気の悪い防具袋に入れたまま放置すると、ひと晩でニオイが定着し、革や布地にカビが根を張ってしまうこともあります。

稽古後すぐにやる「基本のひと手間」

稽古後に面の内側を乾いたタオルで拭き取る剣士の手元
面の内側は汗がしみ込みやすい。乾いたタオルで押さえるように拭く。
  • 汗を拭き取る:面の内輪や面紐、小手の手の内など、汗が染み込みやすい部分を乾いたタオルで押さえるように拭きます。
  • 風通しのよい場所で陰干し:袋から出し、形を整えて干します。扇風機や除湿機で空気を動かすとさらに効果的です。
  • 完全に乾かしてからしまう:少しでも湿っていると袋の中でカビます。「乾いてから収納」が鉄則です。

部位別・手入れのコツ

板間の道場で剣道防具を陰干しする様子(防具棚・扇風機・除湿機)
防具棚にしまう前に、一つひとつ風を通して湿気を逃がす。

面(めん)

内輪と面紐は最も汗を吸う部分です。拭いてから陰干しを。物見まわりの金具は水気を残すとサビの原因になります。

小手(こて)

手の内は汗と皮脂がたまりやすく、ニオイの発生源になりがちです。軽く広げて風を通すと乾きやすくなります。連日の稽古では予備とのローテーションも有効です。

胴(どう)

胴台は乾いた布で拭くだけでOK。胸の布部分は汗を含むので陰干しを。

垂(たれ)

大垂・小垂の裏側にも汗がたまります。広げて干しましょう。

防具袋

意外と見落としがちなのが袋です。中に湿気がこもるとカビの温床に。ときどき空にして陰干ししてください。

梅雨〜夏の「保管」で気をつけること

和室で面・小手・垂を陰干しし、扇風機と除湿剤で湿気対策をする剣道防具
扇風機・サーキュレーターと除湿剤で、梅雨の湿気を効率よく逃がす。
  • 密閉した袋や車のトランクなど、高温多湿になる場所での長期保管は避ける。
  • 収納場所には除湿剤を置き、ときどき扉を開けて空気を入れ替える。
  • 乾ききらないまましまわない。完全乾燥が何よりのカビ対策です。

やってはいけないNGケア

⚠ これはNG

  • 洗濯機での丸洗い:伝統的な藍染の防具は色落ち・型崩れ・革の傷みのリスクが高く、家庭での丸洗いは基本的にNGです。
  • 直射日光での天日干し:藍が色あせ、生地も傷みます。必ず「陰干し」で。
  • 濡れたまま袋にしまう:ひと晩でニオイ・カビが定着します。

それでも取れないニオイ・しつこいカビは、プロのクリーニングへ

開いた剣道防具袋と面・小手・垂(防具の収納)
しまうのは完全に乾いてから。防具袋も時々空にして陰干しを。

毎日の手入れをしていても、長年の汗が染み込んだニオイや、一度根を張ったカビは家庭では落としきれないことがあります。無理に洗って大切な防具を傷めてしまう前に、防具の構造を知るプロにお任せください。

香武堂では、藍染や革をできるだけ傷めない方法での剣道防具のクリーニングを承っています。福岡県警察職員互助会指定店として、地元の剣士の防具を数多く手がけてきました。

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